こんにちは。たらばです。
スタジオのでっかいコンソールにあこがれてしまいます。
だって、かっこいいもの。
リサイクルショップでたまたま見つけたので、そのまま持ち帰ってしまいました。
TOA MIXING CONSOLE CX-124です。
こんなに大きくてかっこいいのに、5000円しなかったんです。
大きくて重くて場所とるからね。動作未確認のジャンク扱いだったし。
とってもいい出会いでした。
ネットに全く情報がないので、少しだけレビューします。
1 造りが良すぎる
情報がなくて、作られた年代とか定価とか何もわからないけど、取説の表記から、社名が東亜からTOAに変わった1989年以降の製品だと思います。海外のサイトとかも見てて、だいたい1995年くらいじゃないかなあと。
そうそう、TOAってすごいんだよね。会社のHPに今までの製品の取扱説明書が全部あるの。
このCX-124の取説ももちろんあって、安心して使えます。
製品の耐久性に誇りを持っていることがうかがえて、とっても好感が持てますよね。
で、30年くらい経っている製品なのに、壊れているところが一つもないです。
安っぽいところも全くなくて、細部まで丁寧で堅牢。まさに「質実剛健」が一番似合う表現だなと思います。
うちにある機材の中で一番造りがいいんじゃないかしら。
外見は、紺がかった黒に、つまみ類がカラフルでとってもキュートです。
2 ミキシングが楽
肝心な音なのですが、悪くないです。わたしは好き。
この手の機材は、好きかどうかは個人の感覚によるかなと思います。
わたしは、DAWの音をオーディオIFから12CHで出して、CX-124の各チャンネルに入れ、
EQとかPANを調整して、そのままアウトボードに突っこんで、またDAWに戻す使い方をしています。
まだ、「人は皆ひとしく孤独」でしか使っていませんが、
EQの効きが分かりやすいです。フェーダーも最高。
CX-124でMIXすると、痛い音の角が取れて、自然な感じで音が混ざります。
この辺は安くないアナログミキサー全般の特徴かもですね。プラグインの使用が最小限でよくなりました。
逆に現代の鋭くて分離のいいサウンドとは相性が悪いかも。
あと、自然とゲインステージングを意識できます。音のおいしい範囲が決まっていて、
DAWから音を入れる際、1CHずつCX-124のピークメーターが0dB付近を触れるように調整するからです。
めんどくさがりな自分には合ってるかな。
SSLのSIXとはまた違った味わいです。
あっちは懐が深くて、インプットの音量とか気にしなくても常に透明なサウンドです。音の分離も良い。
現代的なサウンドには間違いなくSIXです。使い分けですね。
まとめ
わたしは、自分でMIXとかしますけど、全然わかんないんですよね。
悪いところはわかるんだけど、どうすればよくなるのか全くわからない。
プラグインをいじくり倒しても、全然よくなる感じがしないし、
わたしがしたいことはそういうことじゃないんだよな、ってなってしまいます。
CX-124は音の変化がとにかくわかりやすいです。
低域をデカくしたいとか、少しキンキンしているところを下げたいとか、
つまみを回すだけでなんとかしてくれます。
ボリュームの調整はフェーダー操作で直感的だし、
痛い音は取り去って、ごく自然な感じで音を混ぜ合わせてくれる。
たぶん、がんばったらもっといい音になるんでしょうけど、
正解がわからない中で、なんかいい感じになるので、これでいいんじゃないでしょうか笑
アナログミキサー、おすすめです。
古くて、でっかくて、今は安いけど、丁寧に作られているもの。
あなたも探してみませんか。

